火災保険といっても、その補償範囲は火事による災害のみだけではありません。
もちろん加入する火災保険保険の補償内容に準じますが、多くの火災保険では、それ以外にも台風や竜巻による災害を補償する風災、そして雪による災害の雪災、そしてひょうによる災害のひょう災などに対しても補償が行われます。
しかし、台風の際には同時に雨が降る場合がほとんどです。
この雨の災害の中には雨漏りなどの災害もあるかと思いますが、この雨漏りに対しての補償というのは、火災保険ではカバーしているのでしょうか。
ここでは、雨漏りに対しての補償についてお伝えします。
雨漏りは火災保険の対象外
結論から言うと、雨漏りの場合、火災保険の支払いは受ける事が出来ません。
台風の際に雨で住宅が雨漏りしてしまったという方で、これを知らなかった場合、多くの不満を覚えるかもしれません。
ましてや、雨漏りをした事でパソコンや液晶テレビなど、高額な家電が故障してしまったとなれば、納得がいかないという気持ちになるのは心情としては仕方が無いでしょう。
これに関して更に詳しく説明すると、雹や雨、そして風や砂塵の吹込み、こういったものの漏入による損害に対して、火災保険は支払いを受ける事が出来ません。
そして雨漏りに関しても、やはりこれに該当するという事で、火災保険の補償に含まれていないという事になるのです。
雨漏りが火災保険の補償対象外になる理由
何故雨漏りに関して補償されないのかと言うと、雨漏りの場合、台風や雨での直接の被害というよりは、住宅が古くなった事により耐久性が低くなって起こるというケースがほとんどです。
多くの場合、建てた時から雨漏りをしていた訳ではありませんよね。
仮にもしそうであったとしたら、それは欠陥住宅な訳です。
建てた時から雨漏りをしているという状況なら、それは施工業者と争うべき案件です。
ですから雨漏りの場合、そうした欠陥部位や、その欠陥部位からの雨漏りによって出た損害に対しての修復を火災保険で行う事は難しいのです。