火災保険料の支払い方法に、1年ごとに支払う年払いと保険満了まで支払う長期一括払いがあります。
長期一括払いは、契約年数分をまとめて支払うため、一時的に大きな出費になりますが、長期割引が適用されるので、保険料が安くなるメリットがあるのです。
ここでは火災保険を長期一括払いにすることで、どの程度保険料が安くなるか解説していきます。
筆者の経験値
長期契約期間は最長10年まで
まず火災保険で契約できる期間ですが、現在最長10年まで契約することが可能です。
以前の火災保険では最長36年まで契約することが可能でしたが、2015年10月に10年超の契約は廃止となりました。
そのため現在の長期契約期間は2~10年で選択することになります。
長期一括払いの保険料は長期係数を乗じて計算する
火災保険を長期一括払いにすることで、契約期間に応じた長期割引が適用されます。
長期一括払いの保険料は、年間保険料に長期係数を乗じて計算します。
【長期係数表】
保険期間 | 係数 |
---|---|
2年 | 1.85 |
3年 | 2.70 |
4年 | 3.50 |
5年 | 4.30 |
6年 | 5.10 |
7年 | 5.90 |
8年 | 6.70 |
9年 | 7.45 |
10年 | 8.20 |
※保険会社や契約年度によって係数が異なる場合があります
実際に長期一括払いにしたときの保険料の試算方法は次の通りです。
たとえば保険期間を10年とした場合、長期係数は8.20となっています。
つまり8.2年分の保険料で、10年間の火災保険に加入できるのです。
長期一括払いのメリット
長期一括払いのメリットは、なんといっても割引率が高いことです。
同じ長期契約で年払いにすることも可能ですが、年払いだと割引率が大きくありません。
もし支払う火災保険料にムリがなければ、長期一括払いにする方が断然お得になります。
長期契約で保険料の値上げ防止につながる
火災保険料は、自然災害などの増加にともなって保険料が値上がりするケースがあります。
このようなときも、火災保険で長期契約していることで、加入時の保険料や補償条件が満期まで固定されます。
そのため、契約期間中に保険料が値上がりしても影響を受けないメリットもあるのです。
契約期間中に解約しても解約返戻金で戻ってくる
長期一括払いで気になるのが、万が一いま住んでいる家を売却することになった場合の火災保険はどうなるかだと思います。
火災保険の場合、契約期間中に解約すると、支払い済みの火災保険料が解約返戻金としてしっかりと戻ってくるのです。
長期契約の解約では、払い戻しされる保険料は、ほぼ期間対応もしくは少し多めに戻ってくるので損はしません。
まとめ
火災保険の保険料を少しでも安くしたい場合は、10年契約の長期一括払いにするのがポイントです。
また途中で解約しても、しっかりと残りの期間分、払い戻しされるので損は生じません。
長期一括払いの割引は、保険会社によって多少異なることがあるので、これから加入する人は必ず複数社から見積書を依頼して比較するようにしてくださいね。
すぐに複数社の見積書を作成してもらうなら「火災保険一括見積もりサービス」を上手に活用しましょう。
見積書が集まったら、各社の火災保険の補償内容と保険料を比較しながら、検討することで、あなたに合った最適な火災保険を効率よく見つけることが可能です。
せっかく手に入れたマイホームですから、万が一に備えて納得のいく火災保険を見つけてくださいね。