火災保険による保険金額の正しい決め方

火災保険による保険金額の正しい決め方

火災保険に加入するとき、保険金額を決める必要があります。
保険金額とは、火事や災害などの被害が出た場合に、火災保険会社が契約に基づいて支払う「損害保険金」の限度額(上限)のことをいいます。

保険金額を決めるには建物の価値(保険用語でいうと「保険価額」)を決める必要があるのです。

この記事では、火災保険による保険金額の正しい決め方について紹介していきます。
保険金額について迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

筆者の経験値

元保険代理店勤務の中田肇(はじめ)

保険価額の決め方は2通り

保険金額は、保険価額を元に設定するため、建物が正しく評価されないと十分な補償を得ることができません。

保険価額を決めるには次の2通りの考え方があります。

新価(再調達価額)で評価

新価(再調達価額)は、同等の建物を新たに建てる、または購入するのに必要な金額のことをいいます。
簡単にいうと、新品価格のことです。

新価で保険価額を決めることで、万が一の時にでも同じ建物を新築することが可能となります。

時価で評価

時価は、同等の建物を新たに建てる、または購入するのに必要な金額から、経過年数や使用による消耗分を差し引いた金額のことをいいます。

時価で保険価額を決めることで、火災保険料を安くすることができます。
しかし、万が一の時に建物が全焼してしまった場合、同じ建物を新築することができません。

新築の建物であれば、新価で評価してもらい万が一の時にでも同じ建物を新築できるようにしておくことが重要です。
また中古の建物でも、なるべく新価で評価してもらうのが鉄則です。

最近の火災保険であれば、よほど古い物件でない限り新価で評価してもらえます。

十分な補償を受ける保険金額の決め方

十分な補償を受ける保険金額の決め方

次に保険金額の決め方です。
保険金額は、建物が評価された保険価額を上限として設定することができます。

たとえば、保険価額が2,000万円だった場合、2,000万円以内であれば1,000万円でも設定が可能です。

逆に2,500万円など2,000万円を超えて設定することはできません。
仮に2,500万円で保険金額が設定できたとしても、受け取れる損害保険金は2,000万円となります。

つまり、保険料を高くしただけで損をしてしまうことです。

保険金額を決めるときは保険価額と同じにすることが重要なポイントです。
そうすることで、家が全焼しても以前と同じ建物を新築することができます。

保険金額の設定方法

保険金額の設定をより分かりやすく事例をあげながら解説いたします。

事例1.保険金額の設定

Aさんは、20年前に2,000万円をかけて家を新築しました。

(1)今、この家と同等のものを新築しようとすると、物価上昇により2,500万円必要です。この金額が新価です。
(2)(1)の新価から、経過年数による価値の減少と使用による消耗分(1,000万円)を差し引いた現在の価値は1,500万円となります。この金額が時価です。

保険金額の設定

引用:損保ジャパン日本興亜

事例2.事故発生時の損害保険金

Aさん宅の建物の時価は1,500万円です。しかし今同じ物を建てるには2,500万円かかります。
この家が火事により全焼してしまいました。

事故発生時の損害保険金

時価を基準に保険金額を設定した場合は、経過年数や使用消耗によって下がった建物や家財の価値を基準にして損害額をお支払いするため、修理費が全額補償されなかったり、同等のものを新たに建築あるいは購入するだけの費用が補償されなかったりすることがあります。

引用:損保ジャパン日本興亜

このようなことから、自己負担をせずに同等の建物を新築するためには、新価を基準に保険金額を設定することが、十分な補償を受けるための必須条件です。

【補足】2つの火災保険に加入した場合

たとえば、保険価額が2,000万円の建物に、1,000万ずつ2つの火災保険に加入しているとします。

このケースの場合、2社の火災保険をあわせて2,000万円を上限に両社から損害保険金を受け取ることが可能です。
(保険会社によっては受け取れないケースもある)

しかし、保険価額が2,000万円の建物に、2,000万ずつ2つの火災保険に加入していた場合はどうでしょうか?

この場合は、保険価額が2,000万円なので、受け取れる損害保険金は4,000万円ではなく、2,000万円までとなるのです。

つまり、保険価額以上の損害保険金は受け取れないルールとなっているので、注意しましょう。

まとめ

この記事はいかがでしたか?
今回は、「火災保険による保険金額の正しい決め方」について紹介しました。

保険金額を決める場合は、保険価額と一緒にすることが十分な補償を得るための基本となります。

貯蓄があり、ある程度なら自己負担してもいいのであれば、保険価額より少なめに保険金額を設定して、火災保険料を抑える方法もいいと思います。
しかし、貯蓄がない場合は、他の資金へ貯蓄を活用したい人は、保険価額と同額の保険金額に設定するようにしましょう。

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また1社だけだと比較対象がなく、火災保険料が高いのか安いのか判断することができません。

かならず複数社から火災保険の見積書を作成してもらい、火災保険料など比較して、一番お得な火災保険を選ぶようにしましょう。

 

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